2021年6月、国登録有形文化財に登録されている木造建築物を改修したミニシアターが、青梅市にオープンしました。本建物は青梅織物工業協同組合の敷地内にある、昭和以前に建設された木造平屋建ての旧都立繊維試験場で、2016年11月に国登録有形文化財に登録されています。この歴史的な建物がリノベーションされ、カフェを併設する映画館に生まれ変わりました。また青梅市は、飼い主のいないネコとの共生を、市内ボランティア団体と市が協働して進めている“ネコのまち”であることに由来して『シネマネコ』と名付けられました。

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既存建物の耐震調査から補強設計まで、構造に関することは全てBSIが担当しました。既存図面が存在しなかったため、躯体調査を元に構造図を復元し、補強設計を行いました。解体によって分かることや想定外の状態も多く、建物の状態に応じた補強方法の提案を行いました。設計中や工事中には現地をたびたび訪れ、クライアントを交えた打合せを重ね、竣工時にはクライアントにとても喜んでいただけたプロジェクトとなりました。

（BSI担当／大原和之　大津達郞　中野佑太）