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南弦の家

建築設計:蟻塚学建築設計事務所
所在地:青森県
用 途:個人住宅
構 造:木造

写 真:Masao Nishikawa

南西面に大きく開き、北東面は限りなく閉じるプランニングは、青森県内でも雪が多く、春から夏にかけて吹く冷たく湿った強風『ヤマセ』に影響を受ける厳しい環境下でも、快適に暮らすための工夫から生まれました。


延床面積約190㎡の木造平屋建て、在来工法で建設された本住宅は、弓型のデッキテラスとそれに面する大きな開口部が特徴です。美しい自然環境を取り込む大きな窓に機能性とデザイン性を兼ねそなえた木製の断熱サッシを用いることで、室内とテラスに一体感をもたらし、より開放的な印象を与えています。BSIは構造設計・監理を担当しました。南西面への開放性を確保するため、耐力壁の種類と配置を調整し建築計画を成立させつつ安全性を確保しています。軒の出が大きいこともこの建物の特徴となっていますが、軒成を統一するため、屋根の梁組を調整し荷重の負担を均等化しています。

(BSI担当/大原和之 髙橋修一 平野沙織)

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