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山の根の躯体

建築設計:稲山貴則建築設計事務所
所在地:神奈川県
用 途:住宅
構 造:鉄筋コンクリート造(一部木造)
写 真:鳥村鋼一

逗子市の見晴らしの良い高台に2024年6月、住宅が竣工しました。敷地が急峻な崖地に位置しているという特徴を積極的に生かし、片持ちで張り出すような構造体としたことで、ダイナミックに眺望が広がります。片持ち部は三方が窓のLDKとなっており、開放的で気持ちの良い空間となりました。崖からの片持架構は高さ1700mmの片持梁により構成されており、腰壁とすることで意匠的にも整合がとれるよう配慮しています。また、眺望の妨げとならないよう、ガラスを支持する鉄骨柱の寸法は、サッシ内に納まる75mm角に抑える工夫を施しました。

屋根には木材を使用したこともあり、建物重量の軽減が図ったとともに、室内は明るく広がりを感じます。屋根の構造材は表しでそのまま内装となることから、接合部材の金物が見えないように設計しました。平屋でシンプルに見えながらも、設計者と住む方のこだわりが細部にまで感じられる住宅です。

(BSI担当/寺村大真 Afdal Zikra Aulia)

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