スタッフ インタビュー
STAFF INTERVIEW
学ぶ楽しさ
業務を通じて広がる知識や経験
寺村 大真 | エンジニア
建築好き、だからあえての…
BSIに勤務して約3年半ですが、さまざまな業務に携わる機会をもらえたと思っています。工場やプラントといった産業施設から始まり、延床面積が1万平米に近い免震構造の建物、大型物流倉庫内の制振装置付きラック、築700年の文化財の耐震診断・改修、大学との共同研究、4階建てのツーバイフォー木造プロジェクトなど、構造設計の実務的なことを知らなかった自分には、勉強することもたくさんありましたが、知識の幅が広がったと実感しています。
「建築が大好きなのは最初から伝わってきた。好きなことは自分で吸収していくことができるから、まずは構造に関する本質的な知識や経験を持てるように、最初はあえて産業施設や研究開発のプロジェクトについてもらった」と、代表の大原は言っていました。最近では建築家の方との打合せに同席させてもらう機会もあり、デザインが生まれる場面を目の当たりにするなど、仕事の楽しさの幅が更に広がっています。
担当したプロジェクトの振動解析シミュレーション
建築との出会いと学生時代
私が最初に建築に興味を持ったのは、幼稚園児のころでした。幼なじみが建築家の設計した住宅に住んでおり、遊びに行くと感じたのは“鬼ごっこが楽しい家”。空間が豊かなのでそのように感じたのだと思いますが、すごく印象的で建築に興味を持つきっかけとなりました。
大学で建築を学び始めたころは意匠設計に興味がありましたが、徐々にそれ以外にも建物を建てるためには、たくさんの要素や決めるべきことがあることに気付き、意匠設計以外のことに興味を持つようになりました。中でも建築生産や構法、特に木造分野に傾倒していきました。
また父から学生時代のケニア留学の話しを聞いて育ったことで、自分も一度は海外留学をしたいと思っていました。「木造ならばオーストリア」と考え、大学院在学中に約1年間、ウィーン工科大学に留学しました。長期間ではなかったのですが研究室に所属させてもらい学んだことは、貴重な経験となりました。英語でのやりとりに臆することなく度胸がついたことも、私にとっては大きな収穫です。BSIではこの経験を生かし、日本の耐震設計の説明やレポートを、英語で行うことが求められたコンサルティング業務を担当させてもらいました。
オーストリアで見学した木質構造建築
(上)Illwerke Zentrum Montafon, Vandans
(下)G3 Shopping Resort at Gerasdorf
BSIでのこれから
プライベートでは第一子が生まれ、2週間の育児休業を取得しました。BSIでの育休取得は私が初めてでしたが、先輩方や同僚のサポートのおかげで充実した時間を過ごすことができ、感謝しています。今後、社内で育児休業を希望するスタッフがいたら、今度は自分がサポートをできるようになりたいです。
また来年度入社予定の新入社員は、私がメンターとして受け持つことが決まっています。これまでは先輩方に丁寧に指導してもらってきましたが、今度は私がそれをする立場になります。自分にできるのか緊張する気持ちもありますが、今までしていただいたことを少しでも還元できたらと思っています。
BSIの業務は内容に幅があり、構造設計以外の業務も多いため、学ぶことが増え続けている印象です。それは建築を多方面から知ることに繋がり、自分としてはとても楽しいです。これからも業務を通じて多くのことを学び経験し、能力を広げていきたいです。その中でも基本計画から実施設計、現場監理まで一連の工程を含む建築プロジェクトを担当し、竣工まで見届けることが、今のひとつの目標です。
現場では設計が形になる喜びと緊張感が入り混じる
日々の社内打合せも重要な勉強の場
(2021年11月、
インタビュー担当:勝本恵子/ウィーブファクトリー)